こんばんは。
前回は節句のフレームの小さなヒストリー、
そしてコロナがきっかけで起こったXYZjewelry+LIFEのピンチについてお話しました。
今回はリニューアルのきっかけとなったピンチと、
これまでひっそりと行ってきたブラッシュアップが布石となったお話について書かせていただきますね。
「節句の飾りなのに、お届け時期未定・・・」
さて、ウッドフレームの発注先中国の工場が稼働停止となり、
お届け時期未定というお知らせをすることになってしまったのですが、
ある時担当者さんから電話がありました。内容は、
『現地の様子が確認できました。
中国の工員の多くがコロナウィルスの影響で出勤できなくなり稼働が止まったようです。
GW前には再開したいが確実ではないとのことです。』と。
その話を聞いた時、そりゃそうよと思いました。
そして、少し前に参加したピープルツリー主催のフェアトレードについての講義*1 を思い出したのです。
「地球の誰かがどこかが犠牲を払ってまでして得る、我々の消費活動とは?」
こんな情勢の中、命を守ることが最優先の現状において、
早く製品を手にするために工場と工員さんたちの稼働を急かしている自分に
すごく違和感を感じ始めました。
実質、自身の暮らしは自粛生活と称してすっかりエコモードとなり、
無駄をなくす暮らしを始めていました。
2020年から採用するサスティナブルな自然素材についての勉強も前年から始めていました。
茅ヶ崎で始めた海洋プラスティックゴミ拾いからの良い刺激も受けていました。
そんな中で肝心の販売活動においては、
ロット製造のために大量伐採された木材を工場で大量生産するという無慈悲なルーティンを支える。というこの矛盾。
自分がやっていることのチグハグに気付いたのです。
もちろん工場の労働環境は知らないし、
現状買うことが支えにはなっている。
製品を輸入してるのもちゃんとした日本のメーカーさんです。
だけどなんとなく、これから毎年100単位のロット注文を続けていくのかと思ったら
少し胸が痛んだのです。
この木はどこの国の木なのかな?
動物の住処を減らす原因になっていないかな?
違法伐採に該当していないかな?・・・
考え始めたらキリなく疑問が浮かび始めてきました。
フェアトレードの勉強をしたことは、
この機会に疑問をうむ大きな好要因になったと思っています。
そんな出来事がきっかけで、
せめて自分が生み出すものくらいは、地球にとって優しくて
共生していける(=サスティナブル)物に出来ないか?と考えるようになったのです。
せっかく飾るなら、
誰の生活も苦しめていない、使うことで誰もが喜ぶってわかるものの方が
やっぱりうれしいですよね。
大それたことは個人じゃなかなか出来ないからこそ。
「エシカル商品のハードルはエベレスト」
とはいえ、思い立ってすぐに実現できないのが、エシカル商品。
本当にほんっとうに、ハードル高し!です・・・
何度も諦めかけました(笑)
厳密に言ったら、現在もどこかで「本当に大丈夫なのか?」と思いながら準備を進めています。
それくらい、いちいち困難にブチ当たるのです(笑)
エシカル商品と一口に言っても色々あるので一概には言えないですが、
少なくとも私が現在取り組んでいる、森林環境や地域に配慮した国産木材においては
エベレスト級のハードルの高さを誇っています。
扱っている人の少なさが、それを物語っています。
木は生き物なので、当たり前と言えば当たり前の話なのですが。
そんなわけで、フェアな国産木材については話が長くなりますので、
今回もここら辺で。
布石と書いたブラッシュアップについても書ききれていないので、
順を追ってお話ししていきますね。
「現在の節句のフレームの進捗は・・・」
ちなみに今は最終の前段階まできています。
最後に仕上がったものでOKになればやっとこさ商品になります。
まずは大きさ・形全てオリジナルなのですが、
どこに飾ってもとっても良い感じに仕上がっています♡
そして何より水引の方はというと・・・
過去最高に好きなものが出来上がりました!
毎年迎える節句がクリスマスみたいにワクワクするものになってほしい!
と思いながら制作しました。
なった!・・・と確信しています。
個人的にもギフトに使いたいけれど、
これまで以上に技術を要するため余程時間を作らないと実行できなそうです。
それくらいに、お勧めいたします。
ただ、実はサンプルの出来次第ではなんと振り出しに頓挫するかも!?
という可能性が出てきています・・・(え
それくらい、先が読めない生き物、ウッド。woods........
図らずも崖っぷち企画となっていますが、
そんな扱いづらい日本の野生丸出しな木たちがもはや愛おしく感じている今日この頃。
皆さんにも一緒に愛でてもらえる日が来るよう、
頑張るので見守っていただけると嬉しいです!
次はどのお話を書こうか、考え中です。
※昨年からのインプットが膨大すぎて、どこから伝えようかと思案してはや何ヶ月?
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